現場作業を行う際、バッカンという言葉をよく聞かれるかと思います。
「木くずはこっちのバッカンに!廃プラはあっちの2㎥に!」
―バッカンってこの箱のこと?これどうやって運ぶんだろ?
―バッカンにも種類があるんだね、どれをどう使うの?
現場は忙しくて、中々先輩に聞きづらいな…。
いまさら聞けないバッカンについて!
一緒に見ていきましょう!まずは!
バッカンとは?
建設や解体など工事現場からでる廃棄物や、
工場の製造レーンより出る廃材を一時的に保管し、
運搬する際に使用する為のコンテナのことを指します。
鉄製で強度が高く、効率的に廃棄物の処理を行うことが可能です。
バッカンや産廃ボックスとよく呼ばれていますが、
正式には脱着式装置付コンテナといいます。
バッカンの語源については諸説ありますが、旧海軍の食事運搬用の鉄製の缶である”飯缶”が元となり、広く鋼製の入れ物の通称や他の意味でも使われるようになったようです。
釣りの際に使用するBOXもバッカンと言われていますね。
バッカンのサイズ、種類
2㎥、4㎥、8㎥のバッカンは比較的使いやすく、
よく選ばれています。
※㎥=立米(リュウベイ)=立方メートル)
※1㎥は1m×1m×1mの立方体の容積であり、1000ℓと等しい。
◆2㎥
広くない場所でも置きやすく使い勝手がいいサイズです。
こまめに廃棄物処理したい場合にオススメです。
◆4㎥
廃棄物の量が多い現場には4㎥以上のバッカンが用いられます。
他のサイズと比べ高さが低い為、手作業での積込みでも使用されています。
◆8㎥
重量のある大きい廃棄物が出やすい現場でよく選ばれています。
一度に搬出できる量が多い為、管理がしやすくオススメです。
用途や設置スペース、重量や輸送ルートなどに合わせて適切なサイズを選ぶことが大切です。大きなバッカンを選択すれば多くの廃棄物の収集・運搬が可能な為効率よく作業を進めることができますが、現場の広さに対し大きすぎるものを選んでしまうとスペースをとられてしまい現場での作業や管理がしづらくなります。一方でバッカンが小さすぎる場合はすぐに満杯になってしまい、頻繁に収集・運搬を繰り返さなければなりません。
液体に適したコンテナ!?
こんなものがあるのをご存じでしょうか?
IBCコンテナやIBCタンクといい、
液体コンテナとも呼ばれています。
IBCとはIntermediate Bulk Containerの略で、
中型容量コンテナのこと。
UN(国連)認定されたIMDGコード(International Maritime Dangerous Goods Code:国際海上危険物規定)に合致した安全かつ経済的なコンテナです。
液体でも漏れたり、コンテナが錆びたりせず
排水もバルブがついている為簡単!
フォークリフトで簡単に移動が可能です。
容積は約1000Lほど。
直方型の為、ドラム缶4本分のスペースに5本分の収納量!
重さや環境にもよりますが、重ねて保管することができる為
大きくスペースの節約ができます。
本来の用途とは異なりますが、
上面を取り、容器のような状態にして鉄くずなど
細かなものの保管に使用している例もあります。
錆びずに粉塵対策にもなり保管、運搬がしやすい為
このような使用方法をすることもあるそうです。
袋状のコンテナ!?
ここまでご紹介した箱型のバッカンとは違い、
フレコンとよばれる袋を使用することもよくあります。
正式にはフレキシブルコンテナバッグ。
円筒状や角筒状の2種類が主流で
容量が1000L(直径110㎝×高さ110㎝)のものが
よく選ばれています。
耐荷重1000L=1tのものが主流なため
「トンバック」や「トン袋」などと呼ばれることもありますが、
様々な業界で使用されている為、
コンテナバックや、ジャンボ土嚢、クロスコンテナ、タランスバックなど…全てフレコンのことを指します。
英語圏ではFlexible Intermediate Bulk Containerを略してFIBCと表記するの一般的です。FIBCの他にもBulk Bag(バルクバック)、Big Bag(ビッグバック)、Jumbo Bag(ジャンボバック)という表記方法があります。
ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)など
丈夫な素材でできており、粉塵防止や
廃棄量の管理の為、フレコンで小分けするのに便利!
細かい粒や粉状のものや汚泥、木くずや繊維くず
がれき類、金属くずなどの保管・運搬。
燃え殻や廃プラスチック類、コンクリートくずの保管にも
適しています。
袋の為やわらかく、折りたたむことができる為
使用せずに保管している際に場所をとりません。
また、吊り上げできるベルトがついているので
クレーンやフォークリフトで簡単に移動ができます。
ただ、劣化やカビの発生等のリスクが発生するため、
汚泥など水分が多い廃棄物の保管には適していません。
3段以上積み上げての保管も崩れる恐れがある為厳禁です。
丈夫な素材でできていますが、ほつれや亀裂が入っていないか
事故を防ぐ為に点検も必要です。
運搬方法
小さなサイズのバッカンや、液体コンテナを
運搬する場合は、クレーンやフォークリフトを使用しトラックの荷台に積載して運搬します。
大きなバッカンになると、
上記写真のような専用車両で運搬します。
アームロール車(正式には着脱装置付コンテナ専用車)といい、ツメをバッカンにひっかけ、トラック後部に載せて運搬します。
積み降ろしの際は、一方を地面に接地させてからゆっくりと
もう片方も着地させる為、下部にローラーが取り付けられている場合が多いです。
フレコンの場合は、フォークリフトを使用し
トラックの荷台へ載せて運搬するか、
クレーン車やユニック車で吊り上げ荷台へと誘導します、
バッカンの種類やサイズの選び方
まずは収集運搬の許可を得ている業者に依頼をしましょう。
排出現場(積み場所)と処分場(降ろし場所)を管轄する両方の自治体から得た許可が必要です。
廃棄物の種類によっても許可の種類が異なり、
契約内容も変わってくる為明確に伝えることが大切です。
いくら丈夫なバッカンでも、廃棄物の品目や使用用途が変わると
破損の原因となります。
どのような廃棄物をどれだけの量を廃棄したいのかを算出し、
どの位の頻度で交換をしてもらえるのかを確認。
そのペースに合わせたサイズのものを選びましょう。
産業廃棄物やバッカンのご相談は
イヌイエコシステムへお問合せください!
弊社では150台以上のバッカンを保有しており、
和歌山県、奈良県、大阪府、三重県、京都府の収集運搬の
認可を得ています!
幅広い地域で対応可能!多くのバッカンのレパートリーあり!
置き場所や、どのバッカンなら設置可能か。
この廃棄物にはこんなコンテナが最適かなど
プロに相談するのが一番です!
お客様にぴったりなバッカンをご提案させていただきます。
①廃棄物の種類や量、バッカンの設置場所など
お打合せが終われば後はお任せ!
②処分会社とのご契約も弊社が窓口となり一括して
締結することが可能!
②ご指定の日時、場所に設置させていただきます!
すぐに作業開始できます。
③作業終了、またはバッカンが満杯になった!
お電話やLINEよりご連絡いただけますと
スピーディーにご対応!
コンテナごと回収するか、再度交換させていただきます!
その際にサイズ変更も可能です!
※コンテナのメンテナンスも必要な為、最長3ヶ月での引き上げ、または交換のご協力をお願いしております。
気になることがあればまずはお気軽にご相談を♪
お電話はもちろん、公式LINEやHPからのお問い合わせも可能です!
インスタグラムもよければ覗いていってくださいね!